大晦日は、あいかわらずの七味五悦三会(しちみごえつさんえ)なのである。

これはその昔の江戸っ子の遊びであり、つまり七つの今年初めて食べた美味しい物、五つの楽しかったこと、三人の初めてであった素敵な人を、除夜の鐘を聞きながら振り返るわけだ。

そうしてその振り返りに、俺の人生もまんざら捨てたもんじゃないなと、自ら喜ぶ――なんとも内向的な暗い楽しみである。

この「七味五悦三会」は、除夜の鐘を聞きながらやるのが庶民の本筋なのだが、庶民以下の住人である私は、ダイナマイトと紅白を交互に見ながら、やろうとしている。


七味

私がこのブログで紹介している「たべもの」は、パトリの延長された表現型である。

つまり、私は食べ物のことを書いているつもりはなくて、私はパトリを書いている。

特に浅草の食については、それを強調していることを公言してきた。

そしてそれは、浅草以外のものもそうなのである。

なぜなら、浅草はともかく、地方のパトリはもはや絶滅危惧種なのであり、意図してそれを保持しようとしなければならないところまで追い詰められている(と感じている)からだ。

そして今年は、DS Liteをいただいたことを契機に、自分で料理をするようになったことで、純生産としての食材が孕む、自然の純粋贈与に、感謝できるようにもなった。

なのでだ――毎年そうなのだが、今年はさらに――、七つに絞れるわけがないじゃないの、なのである。

ということで、私をたのしませてくれた、すべての

おいしいもの

お料理ナビでつくる

に感謝しよう。

五悦

新年会のSMショウは楽しかった――このサイトにはなんにも書いていないけれども。(笑)

暑気払いのスカイバスは最高だった。

地域再生セミナーでの山岸俊男先生との対談は楽しかった。

忘年会での江弘毅との対談も楽しかった。

そして法大ECも楽しかった。

五つあったよ……よかった。

三会

今年出会った男の中で、ぴかいちは江弘毅だろう。

私の鏡像のような存在である――と私は勝手に思っている(これ以上の説明は不要だろう)。

そして二人目は、八木博さん――まだ桃組の皆さんはその存在を知らないだろうが、強烈なHUB能力を持つ方である。

1月27日の新年会には参加していただけるので、皆さんお楽しみに。

三人目は、今年出会ったすべての皆さん、ということで、すべての皆さんに感謝申し上げよう。

本年はたいへんお世話になりました。

来年も宜しくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。