甲州屋のおおもり甲州屋のおおもり


甲州屋の「おおもり」再び

久しぶりに甲州屋へいってみたのである。しかし頼むのは前回と一緒の「おおもり」で、(あたし自身)全く芸がない男だな、と思う。甲州屋は家からみれば「ひさご通り」の一番遠くにある。

「ひさご通り」沿いには三軒のそば屋があり、本陣つむぎ、それに甲州屋だが、蕎麦好きなら「夢のアーケード」と呼ばれてもよさそうなのに、そう呼ばれたことはないのである(まあ、当然か)。

甲州屋の蕎麦は他の二軒にくらべれば極めてオーソドックスであり、写真の通り「おおもり」は本当に大盛でやってくる。やや細めの蕎麦が堆く盛られた四角の「ざる」をみると、「食わなきゃならない」、という使命感が沸いてくるようにだ。

よし、とばかりに手繰り始めると、いやこの日は(自分でも)意外と食えるのである。水切れもさほど悪くなく、いや、普通にうまかったのだ。見直したぞ、甲州屋。[浅草でランチ

「甲州屋」の「おおもり」

甲州屋
東京都台東区浅草2丁目15-2