カキフライカキフライ


寺本商店

午前4時40分起床。浅草は雨。西村さんからの贈与は何時もの様に「サロマ湖の牡蠣」だ。去年から送り状には「寺本商店」と記されている。一般的に建設業の特徴は、一端決めたこと簡単には変えないことだ。以前は「河井商店」だったが、「河井商店」は閉店してしまった。

だから、今年も「寺本商店」から贈与が送られてきたのだ。今日もまたこうして「サロマ湖のかき」が食べられる。食べる方法に変わりはない。方法は2つだ。「蒸しかき」と「カキフライ」である。何時もそうするものと決めている。家の定理だが、今年は一晩の内に両方を楽しもう、というのである。

カキフライとタルタルソース

先ずは「カキフライ」からいただくことにする。「カキフライ」が無償に食いたいのだ。「タルタルソース」は自家製だと格好いいのだが、手を加えたのはマヨネーズと玉ねぎをませることぐらいで、SO(サンヨーオリジナル)の「アメリカンリフレッシュ」を元に使った。

「タルタルソース」にはゆで卵を加えない。だからあっさりと出来上がる。この「タルタルソース」がうまい。そして、「カキフライ」の5割はこの「タルタルソース」で決まるのである(たぶん)。あたしはたっぷりと使う。

家人がつくる「カキフライ」は、他の何処よりも小麦粉が少なく、実が痩せているように見える。だけど、実はその通りで、広島や宮城の牡蠣に比べれば身は小さい。だけど、これは「サロマ湖の牡蠣」である。小さくても「サロマ湖」の無限小をたらふく含んでいる。その無限小のせいで、あたしは20個もの「カキフライ」を食べたのだ。

蒸しかき

そして、「蒸しかき」である。何時ものように酒を入れて蒸せば、蒸しあがった牡蠣が湯気を纏ってあらわれる。それを一個皿にとりレモンを振り絞って掛ければ、さっそく口に放り込む。あーうまい、と声がもれる。「カキフライ」と全く違うその味に、あたしは降参だ。

オホーツク沿岸の牡蠣は、12月になって出荷時期を迎えた。先日の「藻琴湖の牡蠣」とこの「サロマ湖の牡蠣」。全く違う2つの湖のものが、浅草で食べられることの幸せ。正に「北のグルメ」と云っていいだろう。

蒸しかき

蒸しかき

サロマ湖