栗きんとん栗きんとん


農業の三位一体モデルだ、栗きんとん(商品)を食べる

午前5時10分起床。浅草はくもり。久しぶりに「栗きんとん」を食べたのだ。食べた、とは云うが、あたしゃ糖尿病である。食べていけないことは百も承知でだ。それで3分の1だけを切ってもらったのだが、それを恐る恐る食べる。たぶんこの手の「栗きんとん」を食べるのは20年ぶりのことだ。

おー「栗」の味がするそ、そして甘い。「栗」を蒸し、実を取り出し、砂糖を加えてじっくり炊き上げる。つまり、この「商品」には「栗」と砂糖しか入っていない。鍋肌に「おこげ」ができるし、茶巾でひとつひとつ丁寧に絞りあげる。素晴らしい製法でつくっている。これぞ「商品」である。正に「普遍経済学」の図の通りだ(たぶん)。

農業の三位一体モデル

栗きんとんの思い出

これは岐阜県中津川市にある「松月堂」という処のもので、浅草松屋の入り口で販売していたものだ。3個入りという小さなパックに入ったこれを買ってたのは、浅草で、非常に懐かしいものを見つけた、というあたしの記憶が糖尿病に勝ったせいだ。「栗きんとん」については 2000/01/30 の日記に記述がある。そこはは若いあたしの文章が踊っている。いや、懐かしい。

それよりもなによりも、まず、自分で食ってみなくてはなるまいと、1個購入して食べてみた。この栗きんとんは、確かにうまい。うまいというよりも、私が40数年抱いていたきんとん概念から、遥かに打ち離れたものであることにショックを受けた。

つまり、黄色くてどろどろとしたものがきんとんだとずっと思ってきたのに、「いとうや」の栗きんとんは、そんなものでは全然ないのである。一言でいえば、ホクホクとした栗の味と形がある。そういうものなのである。(2000/01/30

栗きんとん

松月堂
岐阜県中津川市太田町2丁目5-29