バームクーヘンバームクーヘン


バームクーヘン

午前3時40分起床。浅草は晴れ。「バームクーヘン」をここに書くのは「下町バームクーヘン。(乳糖製菓浅草店:浅草2丁目)」を書いて以来だから、なんと12年振りのこととなる。あたしはその3日後に「脳梗塞」を発症し入院してしまったのだが、まあ、その文章を読めば頭の血管が切れかかっていたのがわかる?(笑)。

浅草は歴史のある街ではあるけれども、新陳代謝の激しい街でもあって、何百年も続いている店もあれば、できて直ぐ消えてしまう店もある。
実際には様々なスパンで新陳代謝は起きているはずで、云ってみればその街の新陳代謝のようなものが、街を継続させる唯一のエンジンであるには違いなく、つまり変わるものと変わらないものとの取り合わせで浅草はできている。
勿論変わらないものとは唯一のものであり、それが浅草寺ということになるだろう。この街は良くも悪くも浅草寺の子宮的構造でできている。(「下町バームクーヘン。(乳糖製菓浅草店:浅草2丁目)」より)

凄いな、と思ってしまったのだよ(笑)。当時はこんなブログ記事を一日2,3本書いていたのだからね。今、回復具合を聞かれれば、90%ぐらいですね、と答えているのが恥ずかしい。90%なんて程遠いのは当時のブログを読めば一目瞭然だ。今はやっとの思いで一日一本のブログ記事を書くのがやっとなのだ。

クラブハリエ B-studio 日本橋三越本店

さて、久しぶりに日本橋にいったので(ちゃんと商用だった)、三越日本橋店の「クラブハリエ B-studio 日本橋三越本店」に寄って「バームクーヘン」を買って帰った。この店は3年振りぐらいの訪問だったが、ウイークデーのお昼前とあって人出は今一であった。しかし、ショーケースには珍しい絵で飾られた箱があったのだ。

あたしは直ぐにそれが昔の日本橋を描いたものだと分かった。ほーなかなかいいじゃないの、とその箱を一つもらう。一緒に飾ってある何時もの市松模様に後ろ髪を引かれながらもだ。箱の中身には「バームクーヘン」である。別にあたしが欲しかったのではない、家人が買って来てとせがんだのである(笑)。

家に帰って晩ごはんが終わり、いよいよ「バームクーヘン」の登場となった。まあ、あたしは糖尿病故に食べられないものなのだが。家人は「一晩で全部食べられるわよ」、と豪快そのものだった。そして箱をあけると、なんと立派な紅い腰巻きが(笑)。

中から黄色い年輪が美しい「バームクーヘン」を取り出すと、あたしの為にと、それこそ透けて見えるほど薄く切ったものを作ってくれたのだ。それでも、久しぶりの「バームクーヘン」の味を楽しんだのだが、小麦粉の味とそれを覆い隠すような砂糖の甘さに目が潰れそうになったのだよ(笑)。

日本橋の外箱

紅い中身

バームクーヘン

クラブハリエ B-studio 日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1丁目4-1 日本橋三越本店新館 B2F