天ぷらそば天ぷらそば


尾張屋分店の天ぷらそば

午前3時30分起床。浅草はくもり。「天ぷらそば」は定番中の定番だが、あたしが個人的に一番うまいと思う「天ぷらそば」は「尾張屋」の「天ぷらそば」だ。とは云え、ここの「天ぷら蕎麦」はこの前初めて食べたばかりである(笑)。そう「尾張屋 支店(雷門店)」で「天ぷらそば」手繰ったのは3月初めのことだった

これは間違いなのない(つまり、うまい)蕎麦だった。以前、「天せいろ」を「尾張屋 本店」の方で食べたのだが、いやこの「天ぷら」(海老)は温かい蕎麦でこそ生きると実感したのだ。蕎麦、汁の色、出汁、塩味は完璧に近い、さらに柚子の欠片がなんと奥深い仕事をしていることか。

天ぷらそばは時間が経ってふにゃふにゃになった天ぷらの衣がうまい

そして「天ぷら」の存在である。これは巨大な海老を揚げた、所謂人寄せパンダ的な「天ぷら」なのだが、何時もの「天ぷらそば」のように、汁に浸して衣が「ふにゃふにゃ」になるのを待つのである。「天ぷらそば」は時間が経って「ふにゃふにゃ」になった「天ぷら」の衣がうまい。

そして衣の具合を確かめるようにガブリとやる。その感覚は(あたしの知る中では)「弁天」と双璧である。うまいのだよ。もう、どうしようもなくうまいのである。「海老の天ぷらを食っているぞー」と叫びだくなる。たぶんいい油を使っているに違いはな。ただ一つこの蕎麦の欠点をいうならば、海老の尻尾が堅くて食えやしないとことだろう(それでも食うが、笑)。

この日は家人と一緒で、家人にもむりやり同じものを食べさせたのだが、なにも云わずにこの「天ぷらそば」を食べた。うまいだろう、と聞くと、親指を立ててくれた。「寿司と洋食と蕎麦は、近所のがいちばんうまい」、と云うのは(あたしの)「街的」の定義だが、少し離れた一丁目にもうまい蕎麦があったのだ。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

天ぷらそば

尾張屋 支店(雷門店)
東京都台東区浅草一丁目1-3