厚切りカツサンドとあこがれのブルーマウンテンブレンド厚切りカツサンドとあこがれのブルーマウンテンブレンド


あこがれのブルーマウンテンブレンド

午前5時10分起床。浅草は晴れ。この日は「星乃珈琲店 浅草店」でランチをとった。あたしは「厚切りカツサンド」、家人は「アップルパイ」だ。コーヒーに「あこがれのブルーマウンテンブレンド」を合わせてみるのは、「星乃珈琲店十周年記念」の品だそうで、なぜか、年寄りのバブル思考をつついたからかもしれない。

『一口目はブラックで上品な香りを味わい、「黄金のバランスの珈琲」と呼ばれる調和のとれたコーヒーをくつろぎながらお楽しみください。』と書いてある。あたしはこのコーヒーが「黄金のバランスの珈琲」なのかはどうかは分からない。ただ、今のような大手のコーヒー店がなかった時代を思い出すのだ。

そう、大学を出で数年間、あたしのランチは個人経営の珈琲店だったのだ(無論、今は無くなってしまったが)。コーヒーは安い「ブレンド」ばかりを飲み、ランチと云えばパスタばかりだった(笑)。そんなあたしにとっての「ブルーマウンテン」は、それは高値の花だったのだ。

知らない者は幸せである

だから「あこがれのコーヒー」ではなく、決して飲むことが出来ないコーヒーが「ブルマン」だったのである。このコーヒー豆は、「ブルーマウンテン山脈」の標高800から1,200mの特定エリアが産地だそうだ。そのため、本来の「ブルーマウンテン」を入手することは極めて難しい、かなり高価なコーヒーだった。

家人は「何がそんなに有難いの?」と(あたしとは)世代が違うことを云うのだが、そんなことあたしが知るわけもない。あたしはコーヒーを飲んだ。しかし、このコーヒーは「ブルーマウンテンブレンド」なのだ。そう、ストレートではないのである。本物の「ブルマン」はこの値段で出る訳がないのである。

だからインチキ「ブルマン」とも云える。更には「ブルーマウンテン」の味を知らないあたしには、これが「ブルーマウンテン」なのかと思うのだ(笑)。知らない者は幸せなのだ。このキャンペーンでかなりの数の「ブルーマウンテンブレンド」が出ただろうが果たしてどれだけの「ブルマン」が消えたのかはわからない。

厚切りカツサンドとアップルパイとアイスクリーム

記されたコーヒーテイストは、甘味★★★★、酸味★★、苦味★★★、焙煎★★★となっている。甘みが強く。酸味が弱い。まあ、ここは「星乃珈琲店」である。こんなものだろう、と一人納得していのだ。そしてメインがどっちか分からない「厚切りカツサンド」は,何の事はない、ただの「カツサンド」であった。

カツが特別が厚いわけでもなく、良くも悪くも普通の「カツサンド」である。特別おいしくはなかったが、特別まずい訳でも無いこの「カツサンド」を、2つだけ食べた(あたしの量はそんなものなのだよ)。家人の頼んだ「アップルパイ」のアイスクリームが、やけにうまそうの見えたのだった。

ブルーマウンテンブレンド

アップルパイ

星乃珈琲店 浅草店
東京都台東区浅草一丁目23-5