鈴音
午前3時40分起床。浅草は雨。この日は土用の丑の日で、それじゃ「うなぎ」でも食おうと千束通り商店街にある「鈴音」へ歩いていったのだ(まあ、歩くしか方法はないのだが)。まだ時間も早く午後6時前だった。途中でATMに寄ってお金を下ろした。「鈴音」の「うな重」は今年は幾らなのだろう、と余計な心配。
着くと早速中に入れてもらう。あたし達が行った時は、持ち帰りのお客さんが3、4名いたが、小上がりに上がったのはあたし達だけだった。やっぱり、と思う。店で落ち着いて食べる人は誰もいない。これは今までとはだいぶ違った様相だ。あたしらはテーブルを挟んで座り、取り急ぎのビールをお願いする。コップは2つもらった、なんと家人が少し呑むという。
ビールはスーパードライ
ビールはやっぱりまずい「アサヒスーパードライ」だった。こんなビールは外にはない。まずいけれども好きなのだ。酒肴に枝豆が付いてきた。あたし達は枝豆を食べならがビールを呑んで時間を潰した。枝豆がなくなる頃「うな重」がきた。この日は家人と同じ「うな重」をお願いしたのだ。
うな重
「鈴音」の「うな重」はかなり甘い。その為、「うなぎ」は「白焼き」かご飯抜きの[蒲焼き」をもらっていたのが普通だった。しかし、「うなぎ」はご飯があってこそうまい(ことを「宇名とと」で改めて知った)。あまいこの「うなぎ」が、はたしてどれだけの糖分を含んでいるのかは知らないが、今日は結局「うな重」なのだった。
そして箸を入れて、ほんの少しをご飯と一緒に食べた。
いや、うまい、そして、あまい。
あたしは調子に乗って「蒲焼き」を全部、それからご飯を半分だけいただいた。あー「うな重」のなんてうまいことか。これもご飯があってのことだ。勿論残りのご飯は家人にあげる。家人は「うなぎ」のタレの掛かったご飯をまたうまそうに食べている。まったくこの「うなぎ」ってやつは不思議な「ご飯力」に溢れている。[浅草グルメ]
鈴音
東京都台東区浅草五丁目56-9