蕎麦割烹 ながの
午前4時20分起床。浅草は雨。
この日は家族3人でお出かけだ。場所は東武スカイツリーラインの押上駅近く。店の名前は『蕎麦割烹 ながの』という。
この店はあたしが行きたくてしょうがなかった店で、みんなの休みが合うこの日に息子が予約を入れてくれたのだ。
つまり息子の奢りである(笑)。
一番安いコースで予約をとってくれたらしいのだが、ここはあたしの知る限り、蕎麦前とコストパフォーマンスの鬼だなと思った。
それぐらい凄まじい。
まずはビールをもらい、一杯やっていると「そばがき」が出てきた。この「そばがき」に、まずやられてしまったのだ。
「そばがき」を食べるのは2023年に『神田まつや』で食べて以来だったが、それとは違ってとても柔らかい。まるで2018年に食べた、福島の『十割手打ち蕎麦処 富田茶屋』(今は閉店)のようだ。
そうこうしていると「前菜盛り合わせ」が登場。そのどれもが手抜きなしだ。
割烹料理ということもあり、一つひとつを板前さんが説明してくれるのだが、5日間かけて作られたという「ニシン」と「才巻海老」がとにかくうまい。
ビールを呑み終えたあたしは、イチローズモルトがあったので、それをハイボールで注文。
そして「お造り」だ。鰆(サワラ)の藁焼き、平目の昆布締め、天然本鮪の3種だ。
このお造りは酒が進んで困ってしまう。
気がつけばハイボールがなくなり、同じものをお代わりした。
次に出てきたのは、豪華な茶碗蒸しだ。ずわい蟹と松茸、そしてイクラ入りである。「こんなものを出されたら、いくらでも食べられてしまうじゃないか」と、家人と笑い合う。
「天ぷら」は、キス・穴子・さんまから好きなものをひとつ選べるスタイル。3人いるので、それぞれ違うものを頼んでみた。
あたしが選んだ「さんま」は味が濃く、添えられた「いちじく」の天ぷらも絶品だ。
そしてメインの蕎麦。こちらは「田舎そば」に加え、もう一種類選べるという。あたしは「釜揚げそば」を選び、他のふたりは「せいろ」と「かけそば」を注文。今回もそれぞれ味見してみることにした。
「田舎そば」は蕎麦の香りもしっかり感じられ、文句なしのうまさ。
そして初めてお目にかかる「釜揚げそば」。これを塩で食べてみると、「こんな食べ方があったのか!」と驚かされた。
また、特筆しておきたいのが「かけそば」だ。つゆのできが出色で、いつまでも飲めてしまいそうなほど。あたしは勿論二口で我慢したが、いやはや素晴らしい。
仕上げの「蕎麦湯」もまた格別。こんなに濃い「蕎麦湯」は飲んだことがない。
最後に甘味として果物が出てコースは終了したが、この店は本当に全てがうまかったのだ(笑)。
味はもちろんのこと、コストパフォーマンスもタイムマネジメントも素晴らしい。これらを店主と奥様のふたりで切り盛りされているというのだから感服だ。
間違いなく、また行きたいと思える名店である。
[お蕎麦deランチ]
蕎麦割烹 ながの
東京都墨田区東向島2丁目20-6 永野ビル

